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鳥の天気予報・災害等の予知---ことわざ---
(2015/4/8更新)

ホオジロ科の鳥(アオジ、クロジ、ホオジロ等)は嘗て奈良時代の頃、鵐(じ、しとと)などと呼ばれ、その「鵐」の篇「巫」が示すように巫女(みこ)の行う神事、占に使われたそうである。そのような霊鳥ではなくとも、日常の鳥の動作から天気、地震等の災害等を予測したり、出漁や出陣を決断したり、或いは渡の時期などから種蒔き等の農作業時期を判断したりしてきた。様々な期待を鳥は持たれてきたとも言える。それは諺、言い伝えなどで残っている。並べてみると同じ所作でも全く逆の予報になるのもあり、必ずしも鳥が100%期待に沿ったという事でもなさそうだが。過剰な期待はいい迷惑と鳥の声も聞けそう。いずれにしてもこれからは、ウソか本当か気をつけて鳥を見てみよう。
(鳥名をクリックすると撮鳥控の該当鳥を見ることが出来ます。)
 
鳥 名天気予報その他
の予知
こ と わ ざ    
  { 備 考 }
予 兆 (視点)
アオバト      まおが鳴くと必ず天気が悪くなる


   {  「まお」=アオバト、≠毛沢東 }
アカショウビン      赤翡翠が来ると雨が降る 
イワツバメ      雨を過れば即ち飛ぶ


   {  予報とは言えないか }
      イワツバメが来ると雪が降らなくなる 
ウグイス豊年鶯の早く鳴く年は豊年 
季節異名 :春告げ鳥 
ウソ      雪の深い年には鷽が多い


   {  これも「予報・予知」ではない。 }
鷽の雄は晴れを呼び雌は雨を呼ぶ 
カササギ      鵲の巣が高い年は風が吹かぬ 
鵲巣風の起こる所を知る
   {  大風の起こる年は巣を低く作ると見られた。 }
カッコウ      種蒔き郭公が鳴くから大豆を蒔け 
豊年郭公が喧しく鳴く年は豊年の兆し 
カモ      カモの大群が早く来ると早雪がある 
      雷?鴨が集まって動ずれば雷となる


   {  これも「予報・予知」ではない。 }
カモメ      鴎の高鳴き時化のもと


   {  時化 }
      鰯漁鴎が鳴けば鰯の漁有り  
カラス      鴉が騒ぐと大雨 
      カラスが早く塒に帰ると雨 塒入
      人の死烏が鳴くと人が死ぬ 
烏が鳴くと天気が変わる 
流産月夜にカラスが啼くと、流産する 
人の死闇夜のカラス啼きは、縁者が死ぬ知らせ 
火事月夜烏は火に祟る 
火事烏が子を運べば近くに火事 子運び
烏浴すれば風雨の示し 水浴
三年先烏は三年先を知る 
烏はその日の役で鳴く
   { 予知等出来ない。俗信?? }
ガン      寒気ガンの行列南へ行けば寒気強し 
キジ      地震雉が鳴き騒ぐと地震有り 
地震朝雉が鳴くは晴れ、夜鳴くは地震の兆し 
小鳥      小鳥の水浴びは雨の兆し 水浴
サギ      遅くまで餌を漁るは雨の兆し


   {  雨で水が濁ると餌を採り難いので
     予め残業で餌を漁る }
残業
白鷺が飛ぶと雨 
スズメ      スズメが朝早く囀れば晴れ 
      スズメが騒ぐと天気が変る 
      長雨の時群れスズメ高く上がり鳴きわたるは晴天近し 
      日照屋根の樋にスズメが巣を作れば日照が続く 
      豊作白いスズメが見つかれば豊年 白化
雀の喧嘩で股ふるふる
   { 又雨が降る降る }
喧嘩
セキレイ      吉事鶺鴒が家に巣をつくると喜び有り 
タカ      タカが高うに舞ったら晴れ 
ツバメ      早冷ツバメが早く飛来して早く飛び去るのは早冷の兆し 
      ツバメが低く飛ぶと雨が近い 
      豊作ツバメの飛来早き年は豊作 
      家繁盛燕が巣をかけると家は繁盛する 
      火災燕の巣が落ちると火災がある 
火災燕の巣くわぬ年は火災あり 
ツル      慶事鶴が降りたところに慶事あり 
トキ      農作業ダオが渡って来たから田の支度にかかる。 
トビ      朝トビは傘を持て 
鳶の朝鳴きは雨 
     朝トビ川越すな、夕トビ傘持つな
   { 朝トビは傘を持て、夕トビ傘持つな }
朝鳶に蓑を着よ、夕鳶に笠を脱げ 
昼鳶に日笠着る、朝鳶は蓑を着る 
      トビが朝から舞うは晴れ
   { 上記2つと意味合いが逆、
     地方によって違うのか? }
      雨の時トビが飛べば晴れの兆し 
      トビが高く飛べ(鳴け)ば大風 
      トビの輪を巻くは晴れ 
鳶が空に輪を描けば晴天の兆し 
鳶の日和稼ぎ 
トラツグミ      人の死ヌエが鳴くと誰かが死ぬ 
      春の彼岸と秋の彼岸に鳥が多ければ大風が吹く。 
鳥低きに巣くうは大風の年 
朝鳩鳴けば川超すな 
夕鳩百日日和 
ヒバリ      ヒバリが高く昇ると晴れ 
      ヒバリの舞上がりが低い時は暴風の前兆 
フクロウ      フクロウが鳴けば晴れ
   { 「ホーホー ノリツケホーソ」
     洗濯物に糊を付けて乾す }
      フクロウが鳴けば雨
   { 上記と全く逆、難しい
     「ホーホー ドロツケホーソー」 }
梟の宵鳴き糊摺って待て 
雨時鳥日がっぽう
   { がっぽう=フクロウ }
ホトトギス雨時鳥日がっぽう


   {  がっぽう=フクロウ }
ミソサザイ      縁起元旦に鷦鷯を見るとその年は縁起が良い 
ムギマキ      種蒔き{ 種名そのもの } 
モズ      百舌の高鳴き七十五日 七十五日目に霜が降る 
      百舌の高鳴き晴天の兆し 
      百舌が鳴き始めると風が吹かない 
      寒気百舌が早く鳴けば早く寒さが来る 
      百舌が鳴くと雪が降る 
筑波晴れ 浅間曇りて百舌鳴かば
雨は降るとも旅催(もよい)せよ 
ヤマドリ      山鳥がホロロ打ったら天気
   { ほろろ=鳥が砂・土を浴びる
     元はキジ等が鳴くこと。ホロ打ち }
渡り鳥      渡り鳥早き年は雪多し
   { カモ参照 }

空気の湿度が高くなると、昆虫の羽が湿ってきて低いところを飛ぶようになるので
鳥は餌の昆虫を追って、低いところを飛ぶと言われてる。
即ち
 ◎空気が乾いていると→昆虫は上空を飛び→鳥も追って上空を飛ぶ→次の日は晴れ
 ◎空気が湿っていると→昆虫は低空を飛び→鳥も追って低空を飛ぶ→もうすぐ雨
の傾向があるとのこと。異論もあるだろう。