(鳥の)色名 目次 | 鳥 々 貼交 目次 | 撮 鳥 控 | 撮 鳥 暦 | ト ン ボ 篇 | HOME | メール |
キジ目キジ科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | 卵色 たまごいろ | ニワトリ Domestic Fowl Gallus gallus var. domesticus | 鶏卵の黄身の色、でうすい赤味の黄。(江戸時代、JIS)。 | 玉子色 |
2 | 薄卵色 うすたまごいろ | 卵色の薄いもの、極うすい黄。(江戸時代) | ||
3 | 鳥の子色 とりのこいろ | 鳥の子とはやはり鶏卵で、こちらは黄身ではなく殻の色、黄みの白。平安の頃からの色名。 (見本の色は背景色と同じなので見えないはず。) | egg shell flesh | |
4 | レグホーン leghorn | レグホーン Leghorn Gallus gallus var. domesticus | 卵用種レグホーンのような色、くすんだ黄。 (JIS)。 | |
5 | ピーコックグリーン peacock green | * インドクジャク Inidian Peafowl Pavo cristatus | 孔雀の羽のグリ-ン、青緑。 (JIS)。 | 又はマクジャク |
6 | ピーコックブルー peacock blue | 孔雀の羽のブルー、濃い青緑。 (JIS)。 | 又はマクジャク |
キジ目シチメンチョウ科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | ターキーレッド turkey red | Wild turkey Meleagris gallopavo | ターキーと言えば七面鳥と思いきや、「ターキー」はトルコ共和国。 「トルコ赤」。 | orient red |
2 | ターコーイズブルー turquoise blue | トルコ石を由来とする色名。トルコ石と言いながらトルコ国では産出していないとか。 | (JIS) |
カモ目カモ科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | 鴨の羽色 かものはいろ | マガモ Mallard Anas platyrhynchos | 鴨の頭部や羽に見られる濃い緑みの青。 鴨とは青首すなわちマガモだろう。 | 真鴨色、 mallard's feather, duck blue, duck green |
2 | ティール teal | コガモ Eurasian Teal Anas crecca | コガモの羽色 ウェブ基本色 | |
3 | ティールブルー teal blue | コガモの頭部や翼鏡の羽色 | ||
4 | ティールグリーン teal green | コガモの羽色特に頭部や翼鏡の深い青緑 | ||
5 | グーズグレイ goose gray | マガン White-fronted Goose Anser albifrons | ガンの羽色 |
ハト目ハト科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | 山鳩色 やまばといろ | アオバト White-bellied Wedge-tailed Green Pigeon Treron sieboldii | 「青白橡(あおしろくるばみ)」或いは「麹塵(きくじん)」を山鳩色とも言う。 「山鳩」はキジバトではなく、「アオバト」のことである。黄色に青色のかかった、緑みの灰色はまさにアオバトの羽の色。 この色は平安の昔から天皇の平時の袍の色として決められ、庶民は使えない色、禁色とされてきた。 | 麹塵 =コウジカビの色 |
2 | 鳩羽色 はとばいろ | カワラバト(ドバト) Rock Dove Columba livia | カワラバト、ドバトの羽の暗い灰紫 (江戸時代、JIS)。 | |
3 | 鳩羽紫 はとばむらさき | カワラバト、ドバトの羽の暗い灰紫 (江戸時代) | ||
4 | 鳩羽鼠 はとばねずみ | 鳩羽紫+鼠の赤味の灰紫 (江戸時代) | dove gray | |
5 | ピージョンズブラッド pigeon's blood | 鳩の血の色で最高級のルビーを言う。 主にミヤンマーで産出される。 | ||
6 | ピージョンブルー pigeon blue | 鳩のどの部分の色か不明 |
ペリカン目サギ科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥?? | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | 猩猩緋 | Cattle Egret Bubulcus ibis | 能の猩々(中国でサルに似た想像上の動物)の赤毛や装束など鮮やかな黄みの深紅色。 (室町時代頃の色名) 野鳥「アマサギ(猩々鷺)」(右写真) がこの色の由来ではない。為念。 「猩々」を冠する鳥は他に猩々鴇や猩々紅冠鳥(カーディナル)等もいる。 [アマサギ」の夏羽色が似ていると言う「飴色」; (2020/5/13追記) |
ペリカン目トキ科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | 鴇色 ときいろ | トキ Japanese Crested Ibis Nipponia nippon | 風切羽や尾羽等の鮮やかな淡紅色。 (江戸時代、JIS) 鳥博のある企画展でトキの羽が展示され見たことがある。写真を撮っておけば良かったのだが。 | salmon pink |
2 | 鴇鼠 ときねず | 鴇色の派生色 鴇色+鼠色 (江戸時代) 明るい灰色味の淡紅色 | 桜鼠 | |
3 | 鴇浅葱 ときあさぎ | 鴇色の派生色 鴇色+浅葱色 (江戸時代) 淡い灰味の赤紅色 | 水柿 (ミズガキ) | |
4 | 鴇唐茶 ときがらちゃ | 鴇色の派生色 鴇色+唐茶 (江戸時代の色名?) 鴇色の載った浅い茶 |
タカ目タカ科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | 鳶色 とびいろ | トビ Black Kite Milvus migrans | トビの羽の色による、暗い灰赤。虹彩の茶褐色 江戸時代前期から表れる代表的な茶色 以下の様々なバリエーションで流行した色。 | 檜皮色 JISの鳶色 |
2 | 鳶茶 とびちゃ | 鳶色をより濃くした暗い赤褐色 | ||
3 | 紫鳶 むらさきとび | 鳶色の派生色で、やや紫みの暗い赤褐色 | ||
4 | 黒鳶 くろとび | 鳶色の派生色で、 やや黒味がかった、ごく暗い赤褐色 | ||
5 | 紅鳶 べにとび | 鳶色の派生色で、 赤みがかった濃い赤褐色 |
ブッポウソウ目カワセミ科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | 翠 みどり | カワセミ Common Kingfisher Alcedo atthis | カワセミの羽の色を由来とする、青みの緑色。 翠=カワセミ♀、別名青羽雀、翡=カワセミ♂、赤羽雀とか言ったらしい。 | 同じ発音の「緑(JIS)」は三原色の一つで、別の色。紛らわしい。 |
2 | キングフィッシャー ブルー kingfisher blue | カワセミの羽根に見られる浅い緑みの青 | ||
3 | 翡翠色 ひすいいろ | Common Kingfisher Alcedo atthis | 宝石ヒスイの鮮やかな緑色。室町時代頃から。 持っている辞書では翡翠の第1義はカワセミ、 第2が宝石のヒスイになっている。カワセミは嘗てはヒスイ科に分類されていた。紛らわしい。 |
ハヤブサ目ハヤブサ科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥?? | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | ファルコン | ハヤブサ Peregrine Falcon Falco peregrinus | ファルコン即ちハヤブサの羽の色のように、黒味の濃い茶色。 | 黒茶 |
スズメ目カラス科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | 烏の濡羽色 からすのぬればいろ | からす Crow | 烏の濡れた羽色。黒く青みのある艶やかな色で、通常のカラスより黒い色を形容 | 烏羽色、濡鴉 crow = 紫みの黒 |
2 | レイブン raven | ワタリガラス Raven Corvus corax | ワタリガラスの羽の色で、真っ黒を現す。 カラス(crow)は紫みの黒 | Raven =ワタリガラス(冬北海道に渡ってくる) |
3 | ジェイブルー jay blue | * アオカケス Blue jay Cyanocitta cristata | アオカケスの羽の明るい緑みの青 大リーグのブルージェイズはまさにアオカケスがチーム名でシンボル。 日本で見られるカケス(右写真)の脇にも格子縞で鮮やかな青が見られる。 JリーグのJはjayではない。シンボルは同じカラス科だが、あれは熊野大社の「八咫烏」。 |
スズメ目ツバメ科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | 燕脂 えんじ | Barn Swallow Hirundo rustica | 中国燕の国産出の顔料(生臙脂)が由来。 濃い赤色、生臙脂、紅花またはカイガラムシから作る。 ツバメ(燕、右写真)の喉元の色かと思ったが、違うそうだ。 | 「臙脂」とも書く。 JIS |
スズメ目ウグイス科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | 鶯色 うぐいすいろ | ウグイス Bush Warbler Cettia diphone | 鶯の羽の色に似た暗い灰みの黄緑色。 (江戸時代、 JIS) | olive green メジロの色と混同される。 |
2 | 鶯茶 うぐいすちゃ | 鶯の背の色に似て褐色がかった黄緑色、暗い灰黄 (江戸時代、 JIS)鶯色よりも早く使われだした模様。 |
スズメ目ヒタキ科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | 瑠璃色 るりいろ | 宝玉の瑠璃が由来。 | 瑠璃のような色で、紫みの青。(JIS) オオルリ、コルリ、ルリビタキ等の野鳥が由来ではない。 | bluebirdと言う色名もあるようだ。 |
2 | ロビンズエッグブルー robin's egg blue | ヨーロッパコマドリ European Robin Erithacus rubecula 村上稔氏(鳥博友の会員)撮影 | イギリスの国鳥(コマドリ)の卵殻の薄い青色 | |
3 | エッグシェルグリーン eggshell green | ヨーロッパコマドリ等の小鳥類 | 小鳥の卵殻の薄い青緑色 |
スズメ目スズメ科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | 雀色 すずめいろ | スズメ Tree Sparrow Passer montanus | 雀の頭のような赤黒い色 | 雀頭色,雀茶 |
スズメ目アトリ科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | 鶸色 ひわいろ | マヒワ Siskin Carduelis spinus | マヒワの羽のような明るい、冴えた黄緑 (江戸時代) | JIS |
2 | 鶸茶 ひわちゃ | 鶸色の派生色、「鶸色」+「茶」で、緑味の鈍い黄色。 (江戸時代) | ||
3 | 鶸萌黄 ひわもえぎ | 鶸色の派生色、「鶸色」+「萌黄色」で、鶸色と萌黄色の中間の黄緑色 | ||
4 | 鶸鼠 ひわねず | 鶸色の派生色、「鶸色」+「鼠」、黄みのつよい鼠色。 | ||
5 | 金糸雀色 カナリヤいろ | カナリア Island Canary Serinus canaria | カナリヤの羽毛のような緑味の黄 西洋の色名、JIS | canary yellow |
スズメ目その他 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | カーディナルレッド cardinal red | ショウジョウコウカンチョウ Common Cardinal Cardinalis cardinalis 松田幸保氏撮影 (鳥博友の会員) | ローマカトリック枢機卿(「神の代理人」の候補でありかつ、その選挙権を持つ)の正装用帽子と法衣の深紅色。 1510年頃ラファエロが描いた法王ユリウスII世時代の枢機卿の肖像画(現在プラド美術館)が色名の由来。北米では雄の鮮やかな赤い小鳥、カーディナル(猩々紅冠鳥)がいるが、その色からのこの名前がついた。 大リーグ、カーディナルスのユニホームの胸には赤い小鳥、カーディナル。尚、枢機卿の帽子はスカーレットハットと言うが、カーディナルとスカーレット(緋色)は別の色。スカーレットを辞書で見るとよからぬ意味もあり、考えさせる。 2018年1月孫とハワイへ行った時、ショウジョウコウカンチョウの声を聞くことが出来た。生憎姿は見ることも写真を撮ることもできなかった。右の写真の鳥、唯のコウカンチョウ(Red-crested Cardinal)には 何度もあった。(2019/4/17追記) | ショウジョウコウカンチョウ科 猩々紅冠鳥 scarlet |
2 | ビショップズ バイオレット bishop's violet | Orange Bishop Euplectes franciscanus | ローマカトリック司教(bishop)の着用している帽子と法衣の赤紫。 同様の名"bishop"を持つハタオリドリ科の* キンランチョウ(金蘭鳥、右の写真)を見ると胸部と頭部が鮮やかなオレンジ色で、司教の色とは違う。一夫多妻のキンランチョウ(bishop bird)と神に仕える謹厳実直な司教では違って当然なのだろう。しかしヴァチカンはこの鳥名を嫌っているそうだが、何故? 蛇足序で、ビショップ(bishop )には別の鳥もいる。 オウゴンチョウ(Yellow Crowned Bishop Euplectes afer)である。漢字で書けば「黄金鳥」、やはりハタオリドリ科で一夫多妻だそうだ。キリスト教では問題でもイスラム教では一夫多妻は問題にならない。(2019/4/17追記) |
フラミンゴ目フラミンゴ科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | フラミンゴ flamingo | * オオフラミンゴ ?? Greater Flamingo Phoenicopterus roseusn | フラミンゴの羽色。 | |
2 | フラミンゴローズ flamingo rose | フラミンゴの羽孫とハワイへ行った色。 どちらかと言えば * コフラミンゴの色の方が近いか? | ||
3 | フラミンゴピンク flamingo pink | フラミンゴの羽色。 こちらも * コフラミンゴの色の方が近いか? |
オウム目オウム科 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | パロットグリーン parrot green | 由来種?? | オウム(鸚鵡)の羽根のような緑,萌黄色(もえぎいろ)を濃くした色 | parrot blueなる色もあるようだ。 |
神話等架空の鳥 |
NO. | 色名と見本 | 由来の鳥 | 由来、色合い、余談等 | 備 考 |
1 | フェニックスレッド phoenix red | 不死鳥 Phoenix | エジプト神話に登場する不死鳥を思わせる鮮やかな赤。 フェニックス:姿と大きさは鷲似、羽毛は半ば金色、半ば赤い。500年に一度エジプトに出現、500年生きて復活。 |