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古代中国漢字の森の鳥 (探鳥・質問形式版) (2015/5/13)


目次
古字体を見て鳥を探し、また現代字体、読み等考えてみよう。
尚、該当の枠へマウスを持って行くと、回答や説明が表示されます。
煩わしい方は「普通の形式のページ」で見て下さい。

I 鳥を表す基本の文字
古字体現代
字体
音読探鳥メモ
チョウ 「鳥」は鳥名を表す文字を形成する基本の象形文字、但し字の主に右につく(旁)ので「鳥篇」とは言わない。
尾の垂れ下がった鳥
「チョウ」:長々と垂れさがるという意味で「長」に通ずる。

「隹」は鳥名のみならず動作等を表す文字を形成する基本の象形文字で「ふるとり」と言う。
尾の短い鳥の総称、
小柄でずんぐりと太った鳥の意。

では「雉」は山鳥ほどではないにしても尾が長いし、「鳩」の尾は短いが、どう説明するのか?

最近は「隹」は「鳥」を省略した形で、「鳥」と意味上も神聖さも変わらないと言う説もあり。

その<神聖さだが、古代エジプトのみならず古代中国でも飛行する鳥は神がイメージされてきている。「鳥=風」で、風神は鳥形の神を現すとか。

しかしながら、中国では「鳥」の漢音が牡の性器に通じ,賤しめ罵る語に用いられているとのことで、バードウォッチャーには気の毒。
スイ
キン 手網で鳥を捕まえる意から鳥類を意味するようになる。辞書では「胎卵時にあるもの」とあるが如何だろう。「家禽」「猛禽」の用例がある。


II 辞書「鳥部」に無い常識の鳥

古字体現代
字体
音読探鳥メモ
カラスは真っ黒で、眼がどこについているのか分からない。字形も「鳥」から瞳を取った形。死んだ鳥の形とも言われ、悪い鳥のイメージ。この字は辞書の部首「鳥」では「-1画」が無いので探し難い。
エン ツバメが空中を飛ぶ姿の象形とのことだが想像しにくい。
イツ これもツバメが空中を飛ぶ姿の象形とのこと。「燕」より空中を飛ぶ姿に見える。飛んでいる軌跡にも見える。現在は音から「乙」が当てられているが、本来はである。また、IMEパッドにはこの字がツバメとしてある。
シャク
ジャク
「小」と「隹」の組合せで始まったが現在は「少」と「隹」の会意文字。スズメ


III 鳥の鳥たる所以

古字体現代
字体
音読探鳥メモ
翼を左右に広げて飛ぶ象形。「飛ぶ」、「上がる」、「早い」の意で使われる。
羽の象形で、小さな羽が主な意味。大きな羽は「翼」と言う。
羽で飛行する形、順序よく並んだり対の意味を持つが、後に否定の字になった。
梳き櫛の形とも言われる。


IV 神聖

古字体現代
字体
音読探鳥メモ
フウ 鳳(おおとり)と風の原字は同じで、大鳥が羽ばたいてゆれ動くさまを示すとのことだそうだ。風は風神、鳥形の神とみられた。神聖であるが故に何れにも冠飾りをつけている。「小便無用」などと言わないで下さい。
ホウ


V 「隹」の入った文字

古字体現代
字体
音読探鳥メモ
セキ 「又(ユウ、右手)」と「隹」の合成、人が右手に鳥を持った形の会意文字
「ひとつ。かたわれ」の意
ソウ 2羽の鳥を右手に持った形
「ふたつ・一対のもの」の意
シュン 鳥と十の組合せの会意文字。「十」は迅く飛ぶの意や、細くしまってすらりとした意等の説がある。ハヤブサ
シュウ
ジュウ
古くは隹が三つ木に載った形で、集まる意
スウ 鳥のヒナ
ユウ 鳥のオス。「広」は古くは「右」(ユウ)を使っていた。「雌雄を決する」などと用いられ、勝敗、優劣なども現す。
哺乳類は「牡」。「士」は男性器。
鳥のメス。「此」(シ)には細小の意味がある。
哺乳類は「牝」、「ヒ」は女性器。
これは旁が「隹」でなく「鳥」でカラス 鳴き声から。面白いのは、右側(旁)は「烏」でなく「鳥」。

「隹」のカラスもあるのだ。この字も1)当初は鳴き声からやはりカラスである。
2)カラスとは程遠い「みやびやか」に転化。発音が「夏」と似ているための代用ということだが、

「隹」には全く鳥とのかかわりが無いような意味の文字に使われておりその由来を調べると面白い。雑、進、羅、唯、雖、焦、推、維- - - - - -


VI  鳥は見えるの?

現代
字体
古字体音読探鳥メモ
トウ 鳥が海の岩山に止まる(休む)形で会意兼形声文字。
ソウ 木の上で3羽の雛が首を上げ、いかにも巣の感じがする。
西 セイ この字も巣の象形文字、3羽の雛の頭が見えなくも無いが、僕には想像し難い。 鳥が帰巣するのは日が傾くころで、日の傾く方角に西字が当てられた。木篇がつくと「栖」となる。
キュウ 「旧」の元字は「舊」で中に「隹」がある。この草冠の付いた隹の字がミミズク。古字体では草冠が耳に見える。では何故下部に「臼」があるのか? 「臼」は「うす」ではなくミミズクを捕まえる罠(鑿歯の付いた器)だそうだ。ミミズクが罠に掛かって、逃げられない状態を表す会意文字。尚、辞書によっては「舊」自体もミミズクやフクロウの意味で使われたこともあったようだ。
   (2006/5/9追加)


以上お付き合いいただき感謝します。ところで、僕は、そっそっかしいのと、勝手な結論を考えて、何時も曲解していることが多い。参考にした書名をここに示すので、興味をもたれた方は是非見て欲しい。


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