鳥 々 貼交 目次 | 撮 鳥 控 | 撮 鳥 暦 | ト ン ボ 篇 | HOME |
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僕がデジカメ同好会へ入った頃、画像ファイルに漢字の鳥名を付け映写会等で発表していた。先輩から鳥名は正式にはカタカナとの指摘を何度か受け、最近はカタカナ鳥名でファイル名はつけているが、漢字鳥名への憧れめいた残滓が無いとは言えない。 本ホームページの表紙に利用した古代エジプトの象形文字ヒエログリフはミイラの如く3000年の眠りから覚めていない、いやむしろ死んでいると言ったほうが近い。一方同じ象形文字として作られ、今日まで変化しながら連綿と続き、10億以上の人々に使われている古代中国の漢字には畏れさえ感ずる。 「魚篇」と並んで「鳥」(旁)はその漢字でも代表格と目される。手近のIMEパッドの部首「鳥」では176字。手元の漢和辞典で部首「鳥」の集録は121字。 ところが普通の極一般的鳥であるスズメやツバメは、その漢字「雀」、「燕」が示すように部首「鳥」に無い。何故? そんな疑問から鳥に絡む漢字を調べて見た。諸説ありというところ。 さあ、漢字の森の探鳥をしてみようか。
II 辞書「鳥部」に無い常識の鳥 III 鳥の鳥たる所以 IV 神聖 V 「隹」の入った文字 VI 鳥は見えるの? VII 変な鳥、篇の鳥、欲の鳥 |
古字体 | 現代 字体 | 音読 | 探鳥メモ |
![]() ![]() ![]() | 鳥 | チョウ | 「鳥」は鳥名を表す文字を形成する基本の象形文字、但し字の主に右につく(旁)ので「鳥篇」とは言わない。 尾の垂れ下がった鳥 「チョウ」:長々と垂れさがるという意味で「長」に通ずる。 「隹」は鳥名のみならず動作等を表す文字を形成する基本の象形文字で「ふるとり」と言う。 尾の短い鳥の総称、 小柄でずんぐりと太った鳥の意。 では「雉」は山鳥ほどではないにしても尾が長いし、「鳩」の尾は短いが、どう説明するのか? 最近は「隹」は「鳥」を省略した形で、「鳥」と意味上も神聖さも変わらないと言う説もあり。 その神聖さだが、古代エジプトのみならず古代中国でも飛行する鳥は神がイメージされてきている。「鳥=風」で、風神は鳥形の神を現すとか。 しかしながら、中国では「鳥」の漢音が牡の性器に通じ,賤しめ罵る語に用いられているとのことで、バードウォッチャーには気の毒。 |
![]() ![]() ![]() | 隹 | スイ | |
![]() ![]() | 禽 | キン | 手網で鳥を捕まえる意から鳥類を意味するようになる。辞書では「胎卵時にあるもの」とあるが如何だろう。「家禽」、「猛禽」の用例がある。 |
何故「酉」の字を上の表に入れないか 「酉」の古字体には鳥はいないからです。(2006/3/19) |
古字体 | 現代 字体 | 音読 | メモ |
![]() ![]() ![]() | 酉 | ユウ | この字は元々は酒器(酒壷)の形で、お酒の容器及び中身の酒を意味する。鳥の仲間ではよく「三水のとり」と態々言って「酒」を指したが、「三水」が無くとも、「酉」のみで酒です。 「西」の字とは横棒一つの違いだが、古字体は全く違い、「酉」には鳥は潜んでないようです。 十二支は殷の時代1年12ケ月それぞれの呼称として始まり、12区分が便利な方位や時刻の呼称にもなった。「酉」はその十二支の「十」番目に当たり、方位としては「西」を指す。しかし、動物と関係付けられたのは漢代頃と見られている。「酉は鷄なり」とか殆ど当て字のようで、詳しい事はわかっていない。 |
古字体 | 現代 字体 | 音読 | 探鳥メモ |
![]() | 烏 | ウ | カラスは真っ黒で、眼がどこについているのか分からない。![]() |
![]() ![]() | 燕 | エン | ツバメが空中を![]() |
![]() | 乙 | イツ | これもツバメが空中を飛ぶ姿の象形とのこと。「燕」より空中を飛ぶ姿に見える。飛んでいる軌跡にも見える。現在は音から「乙」が当てられているが、本来は![]() VII章参照 |
![]() ![]() | 雀 | シャク ジャク | ![]() |
古字体 | 現代 字体 | 音読 | 探鳥メモ |
![]() | 飛 | ヒ | 翼を左右に広げて飛ぶ象形。「飛ぶ」、「上がる」、「早い」の意で使われる。 |
![]() ![]() | 羽 | ウ | 羽の象形で、小さな羽が主な意味。大きな羽は「翼」と言う。 |
![]() ![]() | 非 | ヒ | 羽で飛行する形、順序よく並んだり対の意味を持つが、後に否定の字になった。 梳き櫛の形とも言われる。 |
古字体 | 現代 字体 | 音読 | 探鳥メモ |
![]() ![]() ![]() | 風 | フウ | 鳳(おおとり)と風の原字は同じで、大鳥が羽ばたいてゆれ動くさまを示すとのことだそうだ。風は風神、鳥形の神とみられた。神聖であるが故に何れにも冠飾りをつけている。「小便無用」などと言わないで下さい。 |
![]() ![]() | 鳳 | ホウ |
古字体 | 現代 字体 | 音読 | 探鳥メモ |
![]() ![]() | 隻 | セキ | 「又(ユウ、右手)」と「隹」の合成、人が右手に鳥を持った形の会意文字 「ひとつ。かたわれ」の意 |
![]() | 雙 | ソウ | 2羽の鳥を右手に持った形 「ふたつ・一対のもの」の意 |
![]() | 隼 | シュン | ![]() |
![]() ![]() | 集 | シュウ ジュウ | 古くは隹が三つ木に載った形で、集まる意 |
![]() ![]() | 雛 | スウ | 鳥のヒナ |
![]() | 雄 | ユウ | 鳥のオス。「広」は古くは「右」(ユウ)を使っていた。「雌雄を決する」などと用いられ、勝敗、優劣なども現す。 哺乳類は「牡」。「士」は男性器。 |
![]() | 雌 | シ | 鳥のメス。「此」(シ)には細小の意味がある。 哺乳類は「牝」、「ヒ」は女性器。 |
![]() | 鴉 | ア | ![]() |
![]() | 雅 | ガ ア | 「隹」のカラスもあるのだ。この字も1)当初は鳴き声からやはりカラスである。 2)カラスとは程遠い「みやびやか」に転化。発音が「夏」と似ているための代用ということだが、 |
「隹」には全く鳥とのかかわりが無いような意味の文字に使われておりその由来を調べると面白い。雑、進、羅、唯、雖、焦、推、維- - - - - - |
現代 字体 | 古字体 | 音読 | 探鳥メモ |
島 | ![]() | トウ | 鳥が海の岩山に止まる(休む)形で会意兼形声文字。 |
巣 | ![]() | ソウ | 木の上で3羽の雛が首を上げ、いかにも巣の感じがする。 |
西 | ![]() | セイ | この字も巣の象形文字、3羽の雛の頭が見えなくも無いが、僕には想像し難い。 鳥が帰巣するのは日が傾くころで、日の傾く方角に西字が当てられた。木篇がつくと「栖」となる。 |
旧 | ![]() | キュウ | ![]() --------------------(2006/5/9追加) |
「鳥」は旁で右の配置が極普通であるが例外もある。IME辞書から拾ってみた。IME辞書にあってもWeb上では表示されない場合もあるようなので、その場合はごめんなさい。 |
字体 | IME辞書 | 読み | 探鳥メモ |
![]() | 鳦 | イツ、つばめ | ![]() II章参照 |
![]() | 鴃 | ケキ、ゲキ、もず | モズ、![]() |
![]() | 鴕 | タ、ダ | ダチョウ、現在は「駝」鳥の字を用いている。 |
![]() | 鵄 | シ、とび | トビ、![]() |
![]() | 鵻 | スイ | 鳩の一種、「鳥」と「隹」の両方を使う欲張りな鳥。 |
![]() | 鷦 | ショウ | ![]() |
![]() | 鸐 | テキ、やまどり | 更に「羽」をつけた鳥、これが僕の見た一番の欲張り、「ヤマドリ」。 |
![]() | 鶴 | カク、つる | ![]() |
![]() | 鷹 | ヨウ、たか | ![]() |
以上お付き合いいただき感謝します。ところで、僕は、そっそっかしいのと、勝手な結論を考えて、何時も曲解していることが多い。参考にした書名をここに示すので、興味をもたれた方は是非見て欲しい。 |